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2024.10.03

interfm Green Jacket 加賀屋ゴルフpresents タッド尾身 1minute Golf English

「今朝のShort Game Clinic」 / 『バンカーが苦手な人』は、Look at 2 inch behind the ball & release the club face/「5センチ手前を見てフェイスを返そう」

2024.10.03

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

パッティンググリーン上の球のプレーの線に介在するスプリンクラーヘッド
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

今年のリゾートトラストレディスで起きたルーリングです。

リゾートトラストレディスが開催された関西ゴルフ倶楽部の16番グリーンは
真ん中がくびれた大きなグリーンで、初日のホールロケーションは右手前にあり、
プレーヤーの球は右奥のパッティンググリーン上にありました。

20メートルほどのロングパットの間には、くびれたカラーの部分がかかり、
そのカラーの部分にあったスプリンクラーヘッドが
プレーヤーのプレーの線上に介在する状態になっていました。

選手はウェッジを使おうか迷っているようでしたが、
救済処置の確認のために私は呼ばれました。

プレーヤーには、
「使用するクラブに関係なく、球がパッティンググリーン上にある場合に限り、
そのパッティンググリーンやパッティンググリーン以外の場所にあるスプリンクラーヘッドが
プレーの線に介在すると救済が認められる」と伝えました。(規則16.1a)

スプリンクラーヘッドは動かせない障害物であり、異常なコース状態に含まれます。
そして完全な救済のニヤレストポイントは、
パッティンググリーン上かジェネラルエリアのいずれかになります。
(規則16.1d)

今回の救済箇所はカラーになったため、
プレーヤーはそこに球をプレースしてパターを使って転がしました。

ここでの注意点は、カラーでの救済となると球をドロップと思われがちですが、
パッティンググリーンにある球を救済する場合は、
救済箇所がジェネラルエリアになってもプレースしなければなりません。

今回のような珍しいルーリングは、
2019年より前は2×2のローカルルールを適用していないと救済は受けられませんでした。
2019年以降は一般の規則になったため、いつでも救済が受けられます。

久しぶりのパッティンググリーン上の球の異常なコース状態からの救済に私は少し焦りましたが、
皆さんは自信を持って救済ができるよう覚えていて頂けると幸いです。

2024.09.18

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

ストロークを行う意思とクラブの前方への動き
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

7月に開催されたカストロールレディースのセカンドラウンドで起きた2つのルーリングを例に
ストロークの定義を解説したいと思います。

ストロークとは球を打つために行われるクラブの前方への動きです。(定義:ストローク)
つまり「球を打つ」プレーヤーの意思とその意思で動く「クラブの前方への動き」が
「ストローク」であることを意味します。

1つ目のルーリングは、
あるプレーヤーが8番ホールのティーショット前に練習スイングをしたら
ティーアップしていた球に当たってしまったという事例です。

当然、プレーヤーは打つ意思がなかったのでストロークとしてカウントされず、
無罰で1打目としてティーショットを打つことになりました。

練習スイングとは球を打つための動きではなく、ストロークの準備のための行動なので、
その間に偶然にクラブで球を当てたとしてもストロークとカウントしません。
(定義:ストローク)

しかし、これがフェアウェーやバンカーにあるインプレーの球だった場合、
ストロークとしてカウントされないものの、球を動かした1罰打が課され、
その球をリプレースしなければなりませんので素振りをするときは注意が必要です。
(規則9.4b)

もう1つのルーリングは、
あるプレーヤーが14番ホールのティーショットを打つ際に、ダウンスイングで身体がふらついたため、
スイングを止めようとしたのですが、止まらずにクラブヘッドが球に当たってしまい
100ヤード先のフェアウェー手前のラフに止まったという事例です。

規則では、プレーヤーがダウンスイングの間に球を打たないと決め、
クラブが球に当たる前に止めたり、止めることができない場合に
意図的に空振りをすることによって打つことを避ければ
ストロークを行ったことにはなりません。(定義:ストローク)

しかし、避けようとしても結果的にクラブが球に当たった場合はストロークとしてカウントします。
そうでないと、悪いショットを打つ度に「ダウンスイングで打たないと決めたけど
クラブが球に当たってしまった」とプレーヤーが言えばやり直しができてしまい、
規則が悪用され兼ねないからです。

どちらのルーリングもクラブが球に当たっているのに、
一方は、球は偶然に動かされたとみなされ、もう一方は打ったとみなされる。
不可解に思われるかも知れませんが、
ストロークとは球を打つために行われるクラブの前方への動きです。
これは打つつもりで空振りとなった場合も含まれるので、球を打ったかは関係ありません。

ストロークの定義を理解することは、次が何打目でどこからプレーすれば良いのかが明確になりますので、
覚えて頂けるとご自身のプレーに役立つと思います。

2024.09.18

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

2019年から始まったバンカーのアンプレヤブルの球に対する追加の救済の選択肢
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

バンカーにある球が砂に深く埋まっているなどの理由で
球をあるがままにプレーすることが難しいとき、
1罰打でアンプレヤブルの救済を受けることができます。

この場合、3つの通常のアンプレヤブルの球に対する救済に加え、
2019年から新たに作られた追加の救済の選択肢として、合計2罰打で、
バンカーの外側で後方線上の救済を受けることができます。
(規則19.3)

これまでこの追加の救済に立ち会ったことはありませんが、
今年のJLPGAプロテスト1次が開催された富岡倶楽部の最終日の
3ラウンド目に立ち会うことになりました。

17番ホールは341ヤードのパー4でグリーン奥にはバンカーがあり、
プレーヤーの球はそのバンカーの後ろの縁のすぐのところに埋まっていました。

ホールの方向にバックスイングが取れない状況で、
バンカーの後ろは6ヤードほどのラフがあり、
そのラフを越えるとすぐアウトオブバウンズでした。

現場に到着した私は、バンカーの球に対する
4つのアンプレヤブルの選択肢をお伝えしました。

まず1罰打でストロークと距離の救済、そのバンカー内の後方線上の救済、
ラテラル救済、そして2罰打でそのバンカーの外の後方線上の救済です。

しかし、バンカー内での後方線上の救済とラテラル救済は
救済エリアがないためにできないことをお伝えしました。

プレーヤーは1分ほど考えた末、
2罰打でそのバンカーの外で後方線上の救済をすることに決めました。
そして球とホールを結ぶ線上で、バンカーの外側のラフにドロップし、
アプローチを1メートルにつけ、ワンパットのダブルボギー6でそのホールを終えました。

彼女のマーカーには救済の2罰打をお伝えしたところ、
2019年からの新ルールを知らなかったと言っていました。

富岡倶楽部のA地区は37位タイまでがプロテスト2次の通過人数となっており、
彼女は2日間のトータルスコアが上位だったため、
アウトスタートの最終組に近いところをプレーしていました。

彼女の17番ホールでの救済の選択が気になり、
最終成績を確認したところ、見事通過していました!
1次プロテストの目標を達成したその決断は賢明だったと嬉しく思いました。

2024.09.18

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

「教えて!Nory」
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

パターについての質問が2点あります。

1.パターヘッドのフランジに蛍光テープを貼ってアライメントの一助にしていますが、
これは「外部付属物」にあたるのでしょうか?

バランス調整用の鉛など剥がれなければ大丈夫なので、
フェース面でなければOKと思われますが如何でしょうか?

2.グリップにはテニスなどに用いるグリップテープを巻いていますが、
右手と左手の部分の巻き方を変えて、太さを調整するのは違反でしょうか?
下巻きで調整される方はいるようなのですが。

またテニス用で、やや凸凹のあるテープもあるようですが、
これを巻くのは問題ないのでしょうか?

いずれも調べた範囲では今一つ確信が持てなかったので投稿しました。

【解説】

ご質問ありがとうございます!

1.蛍光テープは外部付属物であり、
アライメントの一助としてフランジに貼ることは不適合クラブとみなされ、規則4.1の違反となります。

しかし他のクラブと識別するためにテープやシールを貼ることは認められます。

アライメントの一助として認められる素材は、
油性ペンやペイントなどの半恒久的なもの、
つまり耐久性があり簡単に取り除くことができないものとなります。

また鉛テープは、重量調整のためなら
クラブフェース以外のクラブヘッドに貼ることが認められます。
しかし照準目的やアライメントの一助のために貼ることは認められません。

このように同じ素材を貼るにしても、
その目的によって裁定が変わるので注意が必要です。

また規則4.1の違反とは、その不適合クラブでストロークを行った場合に失格となります。
単に、そのクラブを持ち運んでいるだけなら罰はありません。

2.グリップは先細りにすることができますが、膨らみやくびれがあってはいけません。
つまり右手と左手で太さを調整するのは違反となります。

巻きつけるタイプのテニス用グリップテープを巻くことは、「改造」となりますが、
最終的な形状がグリップの規則の要件を満たしていれば違反とはなりません。

しかしテープを巻いたことにより、指が引っかかるような段差が生じていたり、
グリップ全体でなく部分的にしか巻かれていない等の不備があれば
不適合クラブと裁定される恐れがあります。

テニス用グリップテープにやや凸凹がある場合ですが、
用具規則では螺旋状の窪みが若干あっても認められると書いてあります。
しかしその詳細は分からないので、ケースバイケースで判断するしかありません。

2024.09.18

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2024.08.26

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パッティンググリーン上をウェッジでストローク

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

6月に開催されたJAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品の1ラウンド目。
14番ホール(パー3)にて、石川遼選手がグリーン上で2打目を
パターではなくウェッジを使ってストロークし、見事パーセーブをしました。

石川選手の球はホールから右横10mの所にあり、仮にそこからパットをしてホールを外した場合、
グリーン奥からの急な傾斜の影響でホールから2、3メートル左下へ転がってしまう状況でした。

そこでウェッジを使ってグリーンの傾斜に負けないスピンをかけながら打ったら、
ホールから30cmのところに止めるナイスショットを披露しました。

通常、パッティンググリーンではパターを使用しますが、
その代わりにウェッジを使うことは違反ではなりません。

ゴルフ規則では、どのコースエリアに球があっても
使用クラブの制限はありません。

つまり、ティーイングエリアからパターでティーショットを打つことも、
バンカーでFWウッドを使うことも可能です。

ところが残念なことに、幾つかのゴルフコースのローカルルールで、
「パッティンググリーン上では、パター以外のクラブを使用することはできない」
と制定していることがあります。

更には、「もしパターがない場合は、同伴プレーヤーのパターを借りてプレーをすること」
と続くことがあります。

しかし基本的に、ローカルルールもゴルフ規則と同じステータスがあり、
そのゴルフ規則を無視する、或いはローカルルールのガイドラインに矛盾するような
内容は認められません。(8. ローカルルールひな型)

この文言は明らかにゴルフ規則を無視しており、
パターを借りるにあたっては規則4.1bと矛盾します。

コースさんは、グリーン上の保護のために
このようなローカルルールを設けたと思いますが、
使用するクラブをコースエリアによって制限するのは誤りです。

そのようなローカルルールの下でプレーされたラウンドは、
ゴルフ規則に基づいてプレーされたとはみなされず、
誤ったローカルルールで開催された競技で提出されたスコアは、
ハンディキャップ目的のラウンドとして認められるかも疑わしくなります。

ゴルフ規則によるクラブの制限は、規則4.1の適合クラブの使用と14本までの本数あり、
その14本をどこで使うかはプレーヤーの自由です。

その代わりプレーヤーもディボット跡やボールマークの修復をしっかり行い、
コースの保護に努めなければなりません。

2024.08.21

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

「教えて!Nory」

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

私は千葉県のゴルフ場で競技委員をやっています。
毎回この放送で勉強させて頂いております。

さて、質問です。
「打った球の放棄」についてです。

Aさんがパー3のホールで打った球がOBラインもある林の中に打ち込みました。
そこで暫定球をプレーしましたが、その球がピン手前50cmにつきました。

Aさんが打ち込んだ林の中からはグリーン面は見えない砲台グリーンで、
仮に球が見つかっても球のライやプレー前方の空間の状況を考えると難易度は高いです。

そこでAさんはプレー進行上、遅延させたくないとのことで、
3分間の捜索時間をすぐに止めて同伴競技者、キャディーさんにも捜索を中止させ、
最初の球を放棄して暫定球をプレーすることになりました。

そこで質問です。

1.簡単に球を放棄できるのか?
2.マッチプレーの場合は簡単に放棄せず3分間は捜索する必要はあるのか?

以上、宜しくお願いします。

【解説】

ご質問ありがとうございます!

球の捜索を放棄できるのかということですが、
ストロークプレーでもマッチプレーでも捜索を途中で止めることができます。
また球の捜索は義務ではないので、初めから捜索をしないという選択肢もあります。

今回のように、暫定球がナイスショットの場合は、初めの球を見つけたくないと思うでしょう。
それならば林に立ち寄ることなく、真っ直ぐグリーンに向かって暫定球でプレーを続けることが可能です。

しかし注意しなければならないのは、
球の捜索は義務ではないけれど、球を見つけた場合は
確認するために合理的なあらゆる努力をしなければなりません。
(2019年版詳説18.3c(2)/2)

つまり打った林の方向に球が見えてしまった場合、
それが自分のであるかを確認しなければいけません。
或いは、同伴プレーヤーBが林の中の球を見つけて、
それをAに告げた場合も確認義務が発生します。(規則18.2a(1))

もし球があるのを知っていながら確認せずに暫定球でプレーした場合、
それがAの球と分かった時点で暫定球でのプレーは誤球となります。

このような状況にならないようにAは林に近寄ることなく、
またBに球の捜索をしないように要求することができます。
しかしBはAの要求を聞く義務はないので、
不当の遅延とならない限り、Aの球の捜索をすることもできます。

これがマッチプレーの場合、BはAの球を捜索することが賢明でしょう。
しかしAもBの捜索を黙ってみているしかない訳ではありません。

規則18.3c(2)には、
「元の球があると推定する場所よりホールに近い箇所から暫定球をプレーした場合、
元の球はもはやインプレーでなくなり、暫定球がインプレーの球となる」とあります。

つまりAは、Bに球を見つけられる前にホール近くにある暫定球をパットすればよいのです。

2024.08.21

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

米女子ゴルフ、畑岡奈紗が失格 紛失球でプレー

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

6月に開催されたLPGAツアーのショップライト・クラシックの
2ラウンドスタート前に、畑岡選手は失格となりました。

これは前日の9番グリーン右奥の深いラフで球の捜索が3分を超えた後にも関わらず、
その球でプレーを続けたことが後に発覚したため、罰が課されました。(規則14.7b(1))
これに関して色々な記事やコメントが出ていましたので、解説します。

まず一番問題となったのは、
3分間の捜索時間を誰も計測せずに球の捜索が行われたことです。

規則では、誰が計測しなければならないという指示はありませんが、
捜索はプレーヤーかそのキャディーが球を探し始めた時に
計測がスタートします。(規則18.2a(1))

球が飛んでいった方向に、偶々ギャラリーが居合わせて探し始めたとしても、
それは捜索が始まったことにはなりません。

あくまでプレーヤーかそのキャディーが、
球が止まったであろう場所に到着して、探し始めたときに計測が始まります。

つまりプレーヤーはどのタイミングで計測を始めるべきかが分かるはずです。
しかしほとんどのプレーヤーは時計を着けていないので、
帯同キャディーに3分間の計測を任せるのが実際的です。

この時点で計測をしていれば、3分が経過したときに球は紛失となり、
ストロークと距離の罰に基づいて2打目地点に戻ってプレーすれば
失格にはなりませんでした。(規則18.2)

競技委員も球の捜索に立ち会うことがあります。
しかし、多くの場合は捜索している最中に現場に到着するので、
プレーヤーに「既に何分捜索していますか」と聞きます。
この場合でも、一番明確な計測時間が分かるのはプレーヤーと言えます。

次に問題とされたのが、外部からの指摘で違反が発覚したとのことですが、
実際は現場で球の捜索に参加していたラウンドレポーターでした。

確かに彼は同伴プレーヤーでもキャディーでもない、
その場にいたゴルフ関係者ではありますが、
委員会は現場にいる人から規則違反の可能性があると報告を受けた場合、
対応する責任があります。(6C(1)レフェリーと委員会のメンバーの任務と権限)

それ故、このような問題が委員会に挙がった場合、
現場にいた他の人の証言やテレビ映像など、
その時点で入手できる情報で事実確認をしなければなりません。

このケースでは、誰もタイムを計測していなかったので、
唯一、明確に時間の確認ができる方法がTV映像でした。
裁定が当日でなく、翌日になって発表された事情は分かりませんが、
裁定した内容は正しいと判断します。

最終的に、プレーヤーは自分自身に規則を適用する責任があります。(規則1.3b(1))
それ故、規則を正しく理解して行動することが
このような結果を避ける一番の方法と言えるでしょう。

2024.08.21

interfm Green Jacket 加賀屋ゴルフpresents タッド尾身 1minute Golf English

今朝のShort Game Clinic/『パターが苦手な人』は、Check the slope up or down first/「上りか下りかをはじめにチェックしよう」

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