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2024.11.18

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

コース上の橋
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

ゴルフコースにある橋はさまざまな理由で建築され、
そのような橋は動かせない障害物として、
救済が認められます。

しかし、救済を受ける際は気をつけなければならないポイントがいくつかありますのでご紹介します。

新南愛知カントリークラブ美浜コースで開催された住友生命Vitalityレディス東海クラシックの
12番ホールは570ヤードのパー5で、
残り144ヤードのラフには縦5メートルで地面から1.5メートルほどの高さの小さな石橋があります。

この石橋は飾り橋でジェネラルエリアに架けられており、
プレーの物理的な障害になっている場合、救済が認められます。

今年はこの橋で2件のルーリングがあったのですが、
球が橋の後ろ側のラフにあり、
スイングの障害になっていたので、
ジェネラルエリアの完全な救済のニヤレストポイントから
ホールに近づかない1クラブレングス以内の救済エリアに球をドロップしました。

しかし、救済後には球とホールの間に橋があり、
プレーの線に介在していましたが、
救済は認められませんのでプレーヤーは橋を越せる高さのクラブでパッティンググリーン前まで刻んでいました。

もし、橋の上に球が止まった場合、完全な救済のニヤレストポイントはその橋の下の地面となります。

つまり、プレーヤーが救済を受けることを選ぶ場合、
垂直距離は無視されます。

これは橋などの高架の部分に球が止まった場合に、
橋の周りに生えている木の枝の上が救済のニヤレストポイントになることを避けるためです。

その真下の地面の地点にまだ橋の一部が障害となっている場合は、
その地点を基点として完全な救済のニヤレストポイントを決定します。
(詳説16.1/4)

ゴルフコースにある橋はペナルティーエリアの中やアウトオブバウンズにあることもあります。

橋がアウトオブバウンズにある場合、
たとえプレーヤーのプレーの障害になっていたとしても救済はありません。

しかし、橋がペナルティーエリアにある場合は、
まず球がどのコースエリアにあるかを確認することが重要です。

球がペナルティーエリアにある場合、
その橋がプレーヤーの障害になっていたとしても無罰の救済を受けることはできません。
(規則17.3)

しかし、球がジェネラルエリアにある場合、
その橋がたとえペナルティーエリアの中にあったとしても
プレーヤーのスタンスやスイングの障害になっていたら救済を受けることができます。
(規則16.1)

このように、コースにある橋は障害物の中でも少しだけ気をつけなければならない建築物です。

ご参考にして頂ければ嬉しいです。

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