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2024.05.29

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

歯止めとなる球

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

「歯止めとなる」とはゴルフ用語で
パッティンググリーン上のホールの近くにある球が、
他のプレーヤーのショットをホールの近くに止める役割をしている状況です。

この場合、パッティンググリーン上の球は
別のプレーヤーのショットの援助になっているため、
マークして拾い上げることが必要です。

2019年アメリカLPGAのHonda Thailand トーナメントで
歯止めとなる球のルーリングがニュースになりました。

大会3日目、18番グリーンで
アリヤ・ジュタヌガーン選手のグリーン周りのアプローチショットは
ホールの約30センチに止まりました。

その球を拾い上げようとジュタヌガーン選手が歩み寄ったところ、
一緒に回っていたオルソン選手は「球を拾い上げる必要はない」と告げ、
アプローチショットを行いました。

すると、オルソン選手の球はジュタヌガーン選手の球に当たり、
本来なら5メートルほど行って止まっていたところ、
ホールから約30cmのところに止まりました。
そして2人はその結果に喜び、互いにグータッチしたのです。

しかし委員会は、オルソン選手は
ジュタヌガーン選手の球が援助となっている状況でプレーしたため、
その2人に事情聴取を行うことになりました。

オルソン選手は
「ジュタヌガーン選手の球は意図するプレーの線にはなく、
球を拾い上げる必要はないと言ったのは
プレーのペースの改善が目的だった」と証言しています。
その結果、2人に合意はなかったとして無罰の裁定をしました。

このような裁定をする場合、
プレーヤーの間で同意があったかが大事なポイントです。

ストロークプレーでは、2人以上のプレーヤーがプレーヤーの誰かの援助となるために
パッティンググリーン上の球をその場所に残すことに同意して、ストロークが行われた場合、
同意した各プレーヤーは2罰打を受けます。

そのような同意が認められないことを知らなかったという理由で
罰を免れることはできません。(詳説15.3a/1)

また、そのような同意が認められないことを承知の上で行った場合、
規則を故意に無視したことについて失格となります。(規則1.3b(1))

このような事例を受け、R&AとUSGAは
「ストロークプレーにおいて、歯止めとなる球の状況では、
ホールの近くに止まっている球は
マークして拾い上げることを確実にすべきだ」と述べています。

ストロークプレー競技は、
出場するすべてのプレーヤーとの勝負であり、
フェアにプレーする必要があります。

各プレーヤーは自分自身の利益を守るためにその場にいることはできないので、
そのフィールドを守ることはその競技すべてのプレーヤーが共有する重要な責任です。

皆さんもストロークプレーの競技でプレーする場合、
ホールの近くに球が止まっていれば
必ずマークして拾い上げるようにしましょう。

また、他のプレーヤーからホールの近くにある球を
残しておくようにお願いされてもきっぱり断りましょう。

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