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2024.09.18

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

2019年から始まったバンカーのアンプレヤブルの球に対する追加の救済の選択肢
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

バンカーにある球が砂に深く埋まっているなどの理由で
球をあるがままにプレーすることが難しいとき、
1罰打でアンプレヤブルの救済を受けることができます。

この場合、3つの通常のアンプレヤブルの球に対する救済に加え、
2019年から新たに作られた追加の救済の選択肢として、合計2罰打で、
バンカーの外側で後方線上の救済を受けることができます。
(規則19.3)

これまでこの追加の救済に立ち会ったことはありませんが、
今年のJLPGAプロテスト1次が開催された富岡倶楽部の最終日の
3ラウンド目に立ち会うことになりました。

17番ホールは341ヤードのパー4でグリーン奥にはバンカーがあり、
プレーヤーの球はそのバンカーの後ろの縁のすぐのところに埋まっていました。

ホールの方向にバックスイングが取れない状況で、
バンカーの後ろは6ヤードほどのラフがあり、
そのラフを越えるとすぐアウトオブバウンズでした。

現場に到着した私は、バンカーの球に対する
4つのアンプレヤブルの選択肢をお伝えしました。

まず1罰打でストロークと距離の救済、そのバンカー内の後方線上の救済、
ラテラル救済、そして2罰打でそのバンカーの外の後方線上の救済です。

しかし、バンカー内での後方線上の救済とラテラル救済は
救済エリアがないためにできないことをお伝えしました。

プレーヤーは1分ほど考えた末、
2罰打でそのバンカーの外で後方線上の救済をすることに決めました。
そして球とホールを結ぶ線上で、バンカーの外側のラフにドロップし、
アプローチを1メートルにつけ、ワンパットのダブルボギー6でそのホールを終えました。

彼女のマーカーには救済の2罰打をお伝えしたところ、
2019年からの新ルールを知らなかったと言っていました。

富岡倶楽部のA地区は37位タイまでがプロテスト2次の通過人数となっており、
彼女は2日間のトータルスコアが上位だったため、
アウトスタートの最終組に近いところをプレーしていました。

彼女の17番ホールでの救済の選択が気になり、
最終成績を確認したところ、見事通過していました!
1次プロテストの目標を達成したその決断は賢明だったと嬉しく思いました。

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