2024.09.18
Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド
- 「教えて!Nory」
- 解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
【質問】
パターについての質問が2点あります。
1.パターヘッドのフランジに蛍光テープを貼ってアライメントの一助にしていますが、
これは「外部付属物」にあたるのでしょうか?
バランス調整用の鉛など剥がれなければ大丈夫なので、
フェース面でなければOKと思われますが如何でしょうか?
2.グリップにはテニスなどに用いるグリップテープを巻いていますが、
右手と左手の部分の巻き方を変えて、太さを調整するのは違反でしょうか?
下巻きで調整される方はいるようなのですが。
またテニス用で、やや凸凹のあるテープもあるようですが、
これを巻くのは問題ないのでしょうか?
いずれも調べた範囲では今一つ確信が持てなかったので投稿しました。
【解説】
ご質問ありがとうございます!
1.蛍光テープは外部付属物であり、
アライメントの一助としてフランジに貼ることは不適合クラブとみなされ、規則4.1の違反となります。
しかし他のクラブと識別するためにテープやシールを貼ることは認められます。
アライメントの一助として認められる素材は、
油性ペンやペイントなどの半恒久的なもの、
つまり耐久性があり簡単に取り除くことができないものとなります。
また鉛テープは、重量調整のためなら
クラブフェース以外のクラブヘッドに貼ることが認められます。
しかし照準目的やアライメントの一助のために貼ることは認められません。
このように同じ素材を貼るにしても、
その目的によって裁定が変わるので注意が必要です。
また規則4.1の違反とは、その不適合クラブでストロークを行った場合に失格となります。
単に、そのクラブを持ち運んでいるだけなら罰はありません。
2.グリップは先細りにすることができますが、膨らみやくびれがあってはいけません。
つまり右手と左手で太さを調整するのは違反となります。
巻きつけるタイプのテニス用グリップテープを巻くことは、「改造」となりますが、
最終的な形状がグリップの規則の要件を満たしていれば違反とはなりません。
しかしテープを巻いたことにより、指が引っかかるような段差が生じていたり、
グリップ全体でなく部分的にしか巻かれていない等の不備があれば
不適合クラブと裁定される恐れがあります。
テニス用グリップテープにやや凸凹がある場合ですが、
用具規則では螺旋状の窪みが若干あっても認められると書いてあります。
しかしその詳細は分からないので、ケースバイケースで判断するしかありません。