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2024.04.02

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

罰打の数え方

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

今年の1月28日、
塩谷育代プロがリーダーで活動をされている女子プロゴルファーの集い、
セカンドライフでルールセミナーを阿蘇さんと一緒に開催しました。

90分間のセミナーでは、セカンドライフなので
レフェリーの仕事内容や実際にトーナメントで起きた珍しいルーリング、
トーナメントでレフェリーを呼んだ時の選手の理想の対応などをお伝えしました。

質疑応答の時間で気付いたのが、
セミナー受講者の女子プロゴルファーは
罰打とストロークの数え方をよく理解していないことでした。

そこで、罰打とストロークの数え方をティーイングエリアの球を例にお話ししたいと思います。

例えば、
あるプレーヤーがティーイングエリアで素振りをしていたところ、
誤ってティーアップされた球に当たりその球を動かしてしましました。

この場合、プレーヤーに罰は無く(定義:インプレー)、
ストロークとしてもカウントしません(定義:ストローク)。
そのため、次にティーアップして打つ球は1打目になります。

しかし、プレーヤーがティーイングエリアで空振りしてしまい、
その風圧で球が動き、ティーイングエリア内に止まった場合、
そのプレーヤーは球を動かしたことに対する罰はありませんが、
ストロークの意思があったため、ストロークとしてカウントします。

したがって、次にティーイングエリアから打つストロークは2打目になります。
ちなみに、このケースは、
その球か別の球をティーアップすることができます。(規則6.2b(6))

新たなケースとして、
ティーイングエリアから打った球がOBに行ってしまった場合、
OBに行った1罰打とストロークはカウントするため、
次に打つストロークは3打目になります。

このOBに行った球の処置は規則18.2で定められており、
「ストロークと距離の救済」をします。

その名の通り、プレーヤーは、
1ストロークと距離の罰を課すことによって救済をし、
次のストロークを行うという意味です。
決して2罰打ということではありません。

私達レフェリーは、
12月に行われるJGAのルールテストを受講することが必須なのですが、
その時に出てくる
「次は何打目?」や「このホールのスコアは?」の問題にはチャートを作ります。

そのチャートには、行われたストロークを数える項目、罰を数える項目、
暫定球などストロークとしてカウントされる可能性のある項目
などがあります。

そして、その項目に正の字でストローク数を記入し、最後に足して答えを出します。
これを機に罰打とストロークを正しく数えてみましょう!

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