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2024.07.29

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

入れ替わったスコアカード

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

CTBCレディースオープンは台湾の桃園国際空港の近くに位置するオリエントゴルフ&CCで開催され、
JLPGAのステップ・アップ・ツアーと台湾女子プロゴルフ協会(TLPGA)が共催する特別競技です。
その大会競技終了後の出来事です。

あるプレーヤーは競技の最終成績表に記載されていた自身のスコアに誤りがあることに気付きました。
そのプレーヤーは最終日に75でホールアウトしたはずが、その日一緒に回った同伴プレーヤーの
78のスコアが記載されていて、2人のスコアが逆になっていました。

その2人のプレーヤーは、最終日に2サムで回っており、
スタートテントでお互いに本人の名前が書かれたスコアカードを、誤って手渡されていたことに気が付かず、
プレーヤーのスコアがそのマーカーのスコアカードに記録され、そのマーカーのスコアが
そのプレーヤーのスコアカードに記録されたものを提出していました。

その事実が大会終了後にJLPGAの事務局に伝えられ、ホテルに戻ったばかりの委員会に連絡がありました。
事務局は、過少申告してしまったプレーヤーは失格になるのではないかと心配しましたが、そうではありません。

規則上、このケースの誤りの本質は運営上の問題となるので、罰は付かず、
また訂正を行うための時限もありません。(詳説3.3b/2)

つまり大会終了後にこのような誤りが発覚しても、
スコアカードの名前と成績表のスコアを修正すればよいだけとなります。

本来、スコアカードに署名漏れやスコアに誤りがあると罰が付きますが、
今回、2人のプレーヤーのスコアカードにはプレーヤーの署名とマーカーの署名があり、
正しいホールのスコアが記入されていました。

唯一の誤りがそのスコアカードに指定されていたプレーヤーのスコアが記録されず、
マーカーのスコアが記録されていたことです。
これは正しい情報がスコアカード本来の記入場所以外のところに誤って記入されただけで、
その情報は依然として受け入れられます。

競技は終了していたものの、プレーヤー2人は委員会に
どちらのスコアカードがプレーヤーのものなのかが伝えられた時点で、成績表の修正がされました。
2人のプレーヤーと関係者一同は、皆「ほっ」と胸を撫で下ろした一件でした。

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