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2024.07.08

Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド

「教えて!Nory」

解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
【質問】

先日、とある競技で、サブグリーンにオンして、グリーンの外へのドロップする際、
グリーンのカラーか、カラーじゃないかで
キャディーとプレーヤーとで見解が異なるケースがありました。

カラーも避けてのドロップが必要になるローカルルールなのですが、
カラーとわかるような明確なカットがされていないゴルフ場では、
フェアウェイの一部とみなされ、ドロップ可との意見も。

一応、そこから、2ボールでプレーし、後で、競技委員に確認したら、
カラーではなくドロップ可のエリアだということでしたが、キャディーは違う見解でした。
プロがトーナメントで使うようなゴルフ場でも、
このようなケース(カラーが曖昧)があったりするのでしょうか?

【解説】

ご質問ありがとうございます!

回答から申しますと、JLPGAの競技でも目的外グリーンとそのカラーの縁が曖昧なときがあります。
中には、目的外グリーンなのかそうでないのかがわからなくなってしまっているものもあります。

そのような時は、キーパーにお願いして
グリーンであることがはっきりとわかるように芝を刈っていただきます。
プレーヤーが救済するのに困らないようにするためです。

JLPGAは目的外グリーンからの救済の際、カラーからのプレーを禁止していないため、
完全な救済のニヤレストポイントはそのグリーンに隣接するカラーになり、
そこからストロークを行うとディボット跡ができることがあります。

それを防ぐ目的として、コースにより、目的外グリーンからの救済で
カラーからのプレーを禁止するローカルルールひな型D-4を採用しているのでしょう。

このようなローカルルールを採用するときは、
目的外グリーンの縁から、例えば2クラブレングスなどの距離や区域を明記し、
その拡大された区域を目的外グリーンの一部として扱います。

今回のケースはカラーの部分が目的外グリーンの一部と見なされる一方で、
カラーとフェアウェイの境がわからない場合は、その場でレフェリーを呼ぶことをお勧めします。

それが難しい場合は、ご質問者様のように2つの球をプレーすることですが、
完全な救済のニヤレストポイントを決める際に、
おそらくこの辺りが境であろうというプレーヤーの合理的な判断は、規則1.3b(2)により受け入れられるため、
例え間違った場所でプレーしていたとしてもプレーヤーに罰が課されることはないでしょう。

そしてコースや競技を運営する側も、このようなローカルルールを採用する場合は、
混乱を招かないよう目的外グリーン周辺の境を明確にしておくべきです。

ご参考にしていただければ嬉しいです。

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