2024.07.02
Green Jacket 楽天GORA presents タケ小山のルールザワールド
ストロークしたら球が2つ飛んでいった
解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
これは昨年起こった出来事です。
プレーヤーは、パー5のティーショットを右ラフに打ちました。
そこからセカンドショットを打とうとしたのですが、ラフが深かったため、
アイアンでフェアウェイに出そうと決めました。
しかし、実際にストロークをしたところ、球が2つ飛んでいったのです。
1つはフェアウェイに向かって120ヤード飛んでいき、
もう1つは30ヤードほどゴロゴロと転がっていきました。
プレーヤーは、ラフが深かったせいで本人の球の下に別の球が潜っていたのを知らずに、
一度のストロークで2つの球を同時に打ったのでした。
びっくりしたプレーヤーはすぐにルーリングを要請しました。
本人は自分の球以外の球をプレーして誤球の罰打が付くのではないかと心配になったのです。
しかし幸いなことに、このケースでは誤球とはみなされず罰なしの裁定となりました。
それは自分の球をストロークしたまでで、
その下に隠れていた別の球の存在を知らなかったからです。
プレーヤーはその別の球に対してプレーする意思はなく、偶然にクラブが当たったとみなされます。
なお、自分の球に対して行ったストロークはカウントされるため、
120ヤード飛んでいった球でプレーを続けることになりました。(旧裁定集15/2)
もし、そのプレーヤーがストローク前に自分の球の下に潜っていた別の球の存在に気付いた場合、
罰なしで救済を受けることができます。
これは実際に今年のヤマハレディースであったルーリングですが、
8番ホールでプレーヤーの放ったティーショットが、
フェアウェイで球が丸ごと見えなくなるほど地面に深くくい込んでしまい、
その球を3分以内に見つけることができずに紛失となりました。
その後、同じホールで後続組のプレーヤーの放ったティーショットが、
偶然にもその深くくい込んだ球のすぐ前に止まりました。
プレーヤーは、地面に埋まっている球を取り除き、
その際に本人の球が動かなかった為、そのままプレーを続けました。(規則15.2a(1))